日米コーラ飲み比べ
コーラが好きだ。
赤くて、黒くて、シュワシュワで、大好きだ。
いつもコーラを飲んでるからと、大学生のときに誕生日プレゼントとしてもらったこともある。
さすがに大人になってからは、糖分が怖いので以前ほど頻繁には飲んでいない。
それでもやっぱり、夏になると恋しくなるのである。
ハンバーガー、フライドポテトときたらコーラでしょ。
数ヵ月前のこと、なにげなく見ていた動画で「コカ・コーラは国によって味が違う」と言っていた。その動画では各国のコーラを飲みくらべして、日本が1番違うと結論づけていた。
なんということだ……わたしとしたことが、国ごとに味が違うなんて知らなかった。
留学中も、海外旅行中も、各国で一度はコーラを飲んだけれど、まさか味が違うなんて思ってもいなかったので、なにも考えていなかった。一生の不覚だ。
ああ、外国のコーラが飲みたい!
そんなところに吉報が舞い込んだ。
LETTERS UNBOUNDのメンバー、武居氏の緊急帰国である。
すぐさまアメリカのコーラを買ってきてほしいと頼むと、武居氏はやや混乱した顔で「コーラ……?」と言っていた。当然だ。日本でも買えるもんね。国ごとに味が違うらしいので飲み比べをしたいと伝えると、快く引き受けてくれた。やっほう!!
そして、5月某日。時は来た。
約1年ぶりに武居氏との対面を果たしたばかりだったのに、ちょっとした坂道(運動不足マンにとっては登山だった)を上がっただけで具合が悪くなるという失態を犯した。いよいよだなと思った。運動しよう。
そんなことはどうでもいい。
帰り際、武居氏がお土産とともにペットボトルのコーラを渡してくれた。このとき、はじめて気づいたのである。
「あ、コーラってすげえ邪魔な荷物だったな」と。ちいちゃん、すまぬ。
こうして、幸運にもアメリカのコーラを手にしたというわけだ。
前置きが長い。
さあ、ここからはいよいよ飲み比べレポートである。
右の591mlがアメリカから海を渡ってきたコーラである。本場から来ただけのことはあって、堂々としている。
グラスにそそいでみた。見た目はまったく同じ。
においを嗅ぐと、日本のコーラのが甘い香りがした。意外な展開である。
それぞれのグラスからひとくちずつ飲んでみると、味の違いはあきらかだった。日本のが甘い。口のなかがベタつくほど甘い。
いや、コーラが甘いのは知っていた。しかし、アメリカのと比べると強烈に甘い。
しかも炭酸が強い。口に恨みでもあんのかと思うほど、シュワシュワ!!!!と攻撃をしかけてくる。口内炎でもできていた日にゃ、おおごとである。
対してアメリカのコーラは、甘さも炭酸も控えめで飲みやすい。
うそだろ、そんなことあるのか。
ここで、はっと気づいた。
アメリカの人たちは、コーラを水のようにごくごく飲んでいるではないか。たしかに、この甘さと炭酸ならごくごく飲める。水のようには飲めないけど。
日本のコーラは一気飲みする想定ではつくられていないのかもしれない。開封しても数日はシュワシュワがつづくように、あえて強めにつくられているのかも。
それくらい炭酸の強さが衝撃的だった。
ふだんは気にならなかったけど、飲み比べてみると炭酸が強すぎて飲みこめないほどだった。
おもしろいね。
そういえばニュージーランドに留学していたときも、シャワーあがりに水のようにコーラを飲んでいた。日本では同じことはできない。だって麦茶があるから。風呂あがりは麦茶一択なのだ。
いや、違う。麦茶の話じゃない。
意識していたわけじゃないけど、ニュージーランドのコーラも炭酸が弱めだったのかもしれない。
機会があれば、アメリカ以外の国のコーラも飲み比べてみたい。
みなさんも、ぜひ。
糖分が大変なことになるので、一気に飲みほさないようにだけご注意くださいね。
一気に飲みほすのは、麦茶にしておきましょう。
最後になるが、ペットボトルのコーラなんて絶対に邪魔だったのに、イヤな顔ひとつせずに買ってきてくれた武居氏に心からの感謝を伝えたい。
ちいちゃん、ありがとう。コーラおいしかったよ!